ランチェスター戦略 ECセミナー

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売上高構成比率とキープロダクト

2020年7月19日| Webマーケティング, You Tube, ネットショップ運営のコツ, ランチェスター経営戦略

「ネットショップ「勝利の法則」 ランチェスター戦略」(マイナビ出版刊)

■売上高構成比率とキープロダクト

こんにちは。
EC実践会講師の水上 浩一です。
今回は「売上高構成比率とキープロダクト」についてお話をさせていただきます。

EC実践会のノウハウの根幹戦略は「ランチェスター戦略」です。
ランチェスター戦略の中で最重要項目と言えば「一点集中」と「差別化」だと考えています。
差別化については、拙著「キュレーションマーケティング」でリリースさせていただいた
10の差別化フレームワークがあり、これは2018年11月に上梓させていただいた
「SEOに強い!ネットショップの教科書」でも事例を新しくして説明させていただいております。
今回は「一点集中」について説明いたしますが、一点集中の中でも「商品の一点集中」が
今回のメインとなります。
いわゆる「集客商品」と「本命商品」です。

「売上高構成比率」というのは、これまでもセミナーやEC実践会でお伝えしていた
「たとえば月の売上のうち、1位の商品は全体の何%のシェアですか?
2位の商品は全体の何%のシェアですか?」といった全体の売上高のうち特定の商品
特に「集客商品」と「本命商品」を含めた売上上位販売商品の占める割合のことを指します。
たとえば、あなたのネットショップの1位から5位までが、
1位商品:9.2%
2位商品:8.8%
3位商品:8.1%
4位商品:7.6%
5位商品:7.2%
という結果になった場合、大抵は「当店はいろいろな商品がまんべんなく売れているバランスの良い
ショップだ」と考えると思います。
しかし、実はこの結果は「ユーザーがあなたのショップでどの商品を買ったら良いかわからず、
商品を選べないでいる、迷っている数字」と言えるのです。
この状態のショップがダメだ,と言っている訳では無く、改善することでもっと転換率が上がり、
売上の伸びしろがかなりある、ということを申し上げたいのです。
選び方ページがしっかり作られていたり、シーン提案バナーやシーン提案ランキングがしっかりと
設置されていて「選び安くなっているショップ」の場合、たとえば、
1位商品:25.2%
2位商品:9.8%
3位商品:8.1%
4位商品:7.6%
5位商品:7.2%
のように1位商品が25%以上のシェアを獲得していて、2位の商品と10ポイント以上の差が
ついている状態に「確実に」なっています。
まんべんなく売れていた状態からこのように1位商品が抜け出た状態になると、確実に月商ギネスを
更新するぐらいのビジネス・インパクトがある売上になっています。
25%以上売れ出した売上高構成比率1位の商品のことを「キー・プロダクト」と呼ぶことにします。
ショップの成功要因(KSF:キー・サクセス・ファクター)を生み出す商品(プロダクト)という
意味合いです。
キー・プロダクトの売上高構成比率目標値は、次のようになります。
——————————————————-
<キー・プロダクトの売上高構成比率目標値>
下限目標売上高構成比率:1位→25%(2位と10pt以上の差を付けるのが条件)
効果的目標売上高構成比率:1位→35%~40%(全体の月商が最も高くなる比率)
上限目標売上高構成比率:1位→70%(月商の上限値、次の集中商品を選定する時期)

——————————————————-
この数字は、数多くのデータを分析した結果見つけたのですが、結果的にランチェスター戦略における
「コープマン目標値(註)」と言われている、マーケットシェアにおける1位必達のシェア率と
合致したのです。もちろん意識はしていましたがここまで一致するとは驚きです。
<コープマン目標値(註)>
下限目標値:26.12%(26.1%)
必達目標値:41.71%(41.7%)
上限目標値:73.88%(73.9%)

()内の数字を覚えておけばよいと思います。

(註)ランチェスター経営の竹田陽一先生によると一般的には「クープマン」として知られているが
音楽家のトン・コープマン(Ton Koopman)と同じ綴りであることから「コープマン」が正しい
とおっしゃっています。本稿では「コープマン」と表記させていただきます。

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