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ランチェスター戦略のネットショップ活用(3)差別化
2020年11月28日| Webマーケティング, You Tube, ランチェスター経営戦略■ランチェスター戦略のネットショップ活用(3)「差別化」
差別化については、前著「SEOに強い!ネットショップの教科書」でも説明させていただいている
「キュレーションマーケティング」という観点で、情報の再編集、再構築によって
商品価値を生み出す方法をお伝えしています。
たとえば、沖縄のお土産品を販売しているネットショップが、沖縄県内ならどこでも販売している
商品を選りすぐり「修学旅行生にはコレを買っておけば間違いないセット」としてリリース。
大ヒットとなったセットですが、この事例は、ターゲットを絞り込んだセットにすることで、
どこにでもあるお土産品に新たな視点をプラスして価値を生み出した訳です。
このように新たな視点をプラスして価値を生み出すことを「キュレーション」と呼びます。
詳細は前著に10の視点とそれらについての事例を掲載しておりますので、
是非お読みいただければと思います。
今回はそれとは違った視点で「差別化」について考察してみたいと思います。
それは、「バリューチェーン分析」をベースに、強みをどう活かしていくのか?
弱みをどう克服していくのか?コスト構造を変革させることで業界特性をどのように変化させていくのか?
といったところに焦点を当てることで差別化していく、という考え方です。
言い換えると「キュレーションマーケティング」の視点によって、価値の再編集を行ったことで、
どのように業界特性が変わり、経営戦略的に模倣されにくい差別化が実現できているのかを
「バリューチェーン」を活用して分析している、ともといえると思います。
たとえば、
研究開発(R&D)においては、犬服製造販売のネットショップさんが上げられると思います。
このネットショップさんの強み(差別化要素)は毎週金曜日に新商品・再入荷商品がアップされる、
つまり毎週新商品が出来る企画力です。一方、弱点(ボトルネック)は、在庫管理と、製造現場の
キャパシティの上限が売上の上昇によって(いまはまだ起こっていませんが)いつか来てしまう、
ということでしょう。
研究開発の強みの一つ、毎週新商品が出来るということは、会社には「型紙」という資産が
蓄積されていることになります。
まずはこれを販売することで研究開発費への1製品あたりコストが軽減されます。
しかも、「型紙」という商品はほとんどが情報に価値があり、型紙自体のコストは紙代だけですので、
低コスト、高負荷価値の商品になるわけです。
さらに型紙という資産を活用しつつ、製造のボトルネックを解消するという画期的な商品も登場します。
それは「犬服の手作りキット」です。
ボトルネックである製造工程をユーザーにゆだねる、もしくは参加してもらうことで
ユーザーにバリューチェーンへ参加してもらうことでボトルネックを解消する、という
アイディアでもあります。