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ビジネスモデルを継続するか?変革するか?経営判断と一点集中の勘違い

2021年1月4日| Webマーケティング, You Tube, ネットショップ運営のコツ

「ネットショップ「勝利の法則」 ランチェスター戦略」(マイナビ出版刊)

■ビジネスモデルを継続するか?変革するか?経営判断と一点集中の勘違い

昨年からのビジネス状況下において、既存のビジネスを計測していくか?変革していくか?
の経営判断を迫られることは十分に考えられますし、すでにそういった状況に置かれている方も
いらっしゃると思います。
そのときに「一点集中」というキーワードが邪魔をする場合があります。
「両利きの経営」という本では既存ビジネスの「深化」と新規ビジネスの「探索」の両方を
同時に同じぐらいの重要性で取り組むことの有用性とそのときに重要な視点が書かれています。
企業がそのビジネスモデルや主要な商品の変更を行うことは珍しくありません。
古くはトヨタが自動織機から自動車へ主軸を移していますし、富士フイルムは、
本業の写真フィルムの需要が10年間で1/10に激減する市場環境において、
見事にコアコンピタンスを活用して主力商品を転換、成長を持続しています。
既存ビジネスの「深化」と新規ビジネスの「探索」を同時に同じ重み付けで行っていくときに、
大抵既存ビジネスの「深化」から上がってくるのが「探索」に対する「一点集中」という
名目のバッシングだそうです。そしてそれはかなりの確率で成功するそうです。
これを「サクセストラップ」と言い、その企業は衰退への道を歩むことになる、と私は理解しています。
リソース(経営資源)が潤沢な大手企業は既存ビジネスの「深化」と新規ビジネスの「探索」を
同時に行っても問題無いぐらいの体力はあると思いますが、中小規模の事業者が同じことを行うことは
非常に困難です。
私の会社でも数回大きな事業転換をせざるを得なかったのですが、
現状すべて上手くいきました。そのときに何を重視したか?といいますと
1)シナジー
2)テストマーケティングと移行期間
3)長時間集中
を心がけました。
1)シナジーはネットショップの運営ノウハウをそのままコンサルティング事業へ発展させていくことが
できると考えました。
2)は、ネットショップ事業からネットショップコンサルティング事業へ移行したときには、
2004年の1年間で
・2003年12月に月商1000万円突破したことでセミナー依頼があった
・2004年5月処女作「教わる技術」のアイディアを着想
・2004年6月~8月、複数の大手企業からネットショップコンサルティングのオファー
・2004年10月「教わる技術」出版。出版記念セミナーの開催
・2005年3月オールアバウトのガイドとしてデビュー
・2005年4月二作目「人気ネットショップ店長セキララ奮闘記」出版
 出版記念セミナーで十数社とのコンサルティング契約を締結→事業化
というように1年半かけてコンサルティング事業を醸成していきました。
特に意識したのは個人のブランド価値を高める施策です。
大きくは出版とセミナー、メディアでの情報発信による信頼感です。
3)は、本業と新規事業の二足のわらじを履くわけですから、2倍の時間を使って頑張り抜きました。
2005年の3月4月はオールアバウトのデビューと著書の執筆が重なり、結果的に1ヶ月半で30万文字前後、
記事や原稿を書き続けました。もちろん通常の仕事をしながら、です。
このときは、大変でしたがやりたいことだったので長時間集中することができました。
新規事業の場合はこの「やりたいこと」というのが重要だと思います。
一番まずいのは「やりたくないけどやらなければならない」ことに手を出してしまうことです。
ここだけは新規事業を行う際、注意したいとろです。

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