SEOにおける構造化データとは

構造化データ（Structured Data） とは、
検索エンジンがウェブページの内容を正確に理解しやすくするために、
主に Schema.org という標準仕様に基づいて記述され、HTMLコード内に埋め込まれます。

1. 構造化データの効果

構造化データを追加することで、検索エンジンがページの内容や意味を正確に理解できるようになります。

ページが製品ページか記事ページか
タイトル、著者、公開日
住所や連絡先情報
検索エンジンが正確に内容を理解し、関連性の高い検索結果として表示されやすくなります。

構造化データを適切に実装すると、検索結果ページ（SERP）で リッチリザルト として表示される可能性があります。

リッチリザルト表示

検索結果に星の評価、価格、在庫状況、FAQなどの情報を表示し、目立たせる。

⭐ レビューの星評価
💲 製品の価格や在庫状況
📅 イベントの日時や場所
❓ FAQ（よくある質問）

リッチリザルド表示になることで、目立つ検索結果によってクリック率（CTR）が向上します。

ナレッジパネルや強調スニペットの表示

構造化データを適切に実装すると、Google検索で ナレッジパネル や 強調スニペット に情報が表示される可能性があります。
例:
著名人の情報
製品の詳細
イベントの概要
効果:
ブランドの認知度が高まり、検索結果での存在感が強化されます。

サムネイルの指定

サムネイル画像を指定して表示する方法

headタグ内にPageMapデータを使用する
headタグ内にthumbnailメタタグを使用する

サムネイル画像が表示される場合に表示される画像は、ページ最上部の画像がピックアップされることが多いですが、
必ず表示するようにコントロールはできません。

音声検索との連携

音声アシスタント（Googleアシスタント、Amazon Alexaなど）は、
構造化データを活用して質問に対する正確な回答を提供します。

例:
「近くのイタリアンレストランを教えて」と音声検索すると、構造化データで適切に情報がマークアップされているレストランが優先的に表示される。

音声検索からのトラフィック を増やすことが期待できます。

ユーザー体験（UX）の向上

検索結果でより多くの情報が表示されることで、ユーザーはクリック前に必要な情報を把握できます。

製品の価格や在庫状況
記事の要約
FAQの回答

ユーザー満足度が向上し、直帰率が低下する可能性があります。

2. 構造化データの代表的な種類

① 商品（Product）
製品名、価格、在庫状況、評価などを指定。
② レビュー（Review）
製品やサービスの評価やレビュー内容を記述。
③ 記事（Article）
ブログ記事やニュース記事のタイトル、著者、公開日などを指定。
④ FAQページ（FAQPage）
よくある質問と回答をリスト化。
⑤ イベント（Event）
イベント名、日時、場所、参加方法などを指定。
⑥ パンくずリスト（BreadcrumbList）
ユーザーが現在のページに至るナビゲーションパスを示す。

Google 検索がサポートする構造化データ マークアップ

3. 構造化データの記述方法

JSON-LD (推奨される形式)
Googleが推奨する形式で、JavaScriptのオブジェクト表記法を使用。

例：商品の構造化データ

<script type=”application/ld+json”>
{
“@context”: “https://schema.org”,
“@type”: “Product”,
“name”: “高級レザー財布”,
“image”: “https://example.com/image.jpg”,
“description”: “高品質なレザー財布です。”,
“brand”: {
“@type”: “Brand”,
“name”: “エレガンスブランド”
},
“offers”: {
“@type”: “Offer”,
“price”: “25000”,
“priceCurrency”: “JPY”,
“availability”: “https://schema.org/InStock”
}
}
</script>

Microdata
HTMLタグに属性を追加して情報をマークアップする方法。

RDFa
HTML5の属性を使用してデータをマークアップ。

4. 構造化データの確認方法

Google構造化データテストツール
Google リッチリザルトテスト
Schema Markup Validator

5. 構造化データに関する一般的なガイドライン

Google 検索のコンテンツ ポリシー違反していない状態にする。
スパムに関するポリシーに違反していない状態にする。
Googleのガイドラインを遵守する。