ランチェスター法則による1位作りの商品戦略
商品は粗利益を作り出す唯一の手段です。しかもどのような商品を中心にするかによって、営業のやり方や資金の準備など「経営方法」の大半が自動的に決まるので、どのような商品を中心に経営するかはとても大事な決定事項になります。
さらに多数の競争相手がいる中で業績を良くするには、差別化力がある強い商品や市場占有率1位の商品を手に入れる必要があります。これが実現すると従業員1人当たりの経常利益が、業績平均の「2倍~4倍」出るようになるので、業績の向上に大いに役立ちます。
1.弱者の商品戦略ルールのマスターが欠かせない
競争力がある強い商品や市場占有率1位の商品作りを実現するには、まずは初めにどの商品に力を入れてこれを実現するか、重点目標をはっきりと決めなければなりません。次に限りある経営力で強い商品作りを実現するには、自社の経営力と強い競争相手の力関係を考えた上で、商品の幅を狭くしなければなりません。この2つの決め方が適正であると、重点商品に対して経営力がムダなく投入出来るので、目標が早く達成されます。しかしこうするには弱者の戦略ルールを研究して、戦略実力を高めておかなければなりません。
2.ライフサイクルの原則もマスターすべき
どんなに売れていた商品も、やがて売れなくなる日が必ずやってきます。もし売上の依存度が高い商品の売上が低下していくと、経営の維持が難しくなります。商品の誕生から、成長、飽和、衰退、消滅迄の変化を表わしたのが、ライフサイクルの原則になります。会社を長く維持するには商品の動きを早めにキャッチし、早目に対策を立てなければなりません。このときに欠かせないのがライフサイクルの原則になるので、どんな会社の社長もこの原則については、ひと通りマスターしておくことが欠かせません。
3.新商品開発の正しい原則をマスターする
会社の業績を維持しながら、しかも経営を長く続けていくには新商品の開発が欠かせません。新商品開発には「4段階」の手順があるので、業績向上に役立つ新商品を開発するには、4段階の手順をきちんと理解しておかなければなりません。もし「あの商品は儲かるらしいから」と思いつきで手を出すと、イキなり4段階目に進むことになるので、たいがいひどい結果になってしまいます。こうならないためには、今回新しく考え出した、新商品開発のマスターが欠かせません。このCD教材は従業員100人以下の社長に焦点を当てた、商品戦略について説明しています。商品が弱かったら経営競争に勝てません。今こそ商品戦略の研究に力を入れるときです。
競争力がある強い商品を作ると営業活動がグンとしやすくなる
第1章 商品対策の基本原則とランチェスターの法則
- 商品を分析して現状をつかむ
- 利益性の原則をはっきりさせる
- 実行手順をはっきりさせる
- ランチェスターの法則
- 強者と弱者は市場占有率で区分
第2章 強者の商品戦略
- 強者は総合1位主義を実行する
- 市場規模が大きな商品にはより力を入れる
- 強者は商品の幅を広くして盲点を作らないようにする
- 強者は新商品の開発には力を入れる
- 強者は弱者が今迄にない新商品を出したらすぐ対応する
- 強者は情報収集に力を入れる
第3章 弱者の商品戦略
- 商品対策の目的は市場占有率1位の商品作りにある
- 弱者は強い会社を攻撃目標にしない
- 弱者は商品の差別化に力を入れる
- 1位作りの目標は市場規模が小さな物から選ぶ
- 自社にとって有利な商品の発見は商品の細分化で
- 重点商品は競争相手がいないものや特徴がある商品を優先する
- 1位の商品を作るには商品の範囲を狭くする
- 1位を目ざす重点商品は1つに絞る
- 1位を目ざす重点商品には必勝の経営力を投入する
- 社長は積極的な心構えと忍耐力を持つ
- 社長は朝型を中心に長時間労働を実行する
- 強い会社に情報を流さない
第4章 商品のライフサイクルとPPM
- 商品のライフサイクル
- 業種転換の戦略対策
- 粗利益漸滅の法則
- プロダクト・ポートフォリオマネジメント
- 将来に焦点を当てて商品管理をする
第5章 新商品開発の進め方
- 新商品開発を決定付ける4つの要因
- マトリックスを使ったチェック方法
- 新商品の決め方
- 新商品開発の情報はワン・ツー・スリーで
- 新商品の価格の決め方
- 新商品開発の情報は外部に流さない
- 新商品の販売対策/li>