ランチェスター法則による社長の差別化学習法
大事なものを忘れていた。経営の差別化をするにはその前に、社長が経営戦略を学習する方法に差別化対策が必要でした。
自社より強い会社が何社もいる中で業績を良くするには、商品の差別化、地域の差別化、営業の差別化など、経営の大事なところの差別化が必要だということは、なんと「45年も前」から言われています。ところが中小企業の大多数は、差別化に成功しているとはいえません。その原因は実際に差別化を考えるのは「社長自身」になるので、社長の戦略実力が特別に高まらない限り、経営の差別化が実行できないからです。つまり社長の「学習方法の差別化」こそが、業績の善し悪しを決める「大本の原因」になるのです。
1.差別化の方法を教えてくれるところがない
競争条件が不利な会社が業績を良くするには、強い会社はもちろん同業者と違った経営をする差別化をしなければなりません。経営をしたあと、この記録を残す方法を教える簿記学校は全国各地に何校もあります。ところが従業員100人以下、とりわけ50人以下の社長を対象に、差別化の進め方の原則を、イチから解りやすく教えてくれるところがないのです。これは不思議な気がします。
2.何と何を差別化するか
経営尾差別化に取り組むにはまず初めに、何と何を差別化するか、差別化すべき対象をはっきりさせておかなければなりません。これは商品対策、営業地域対策、業界と客層対策、営業対策、顧客維持対策、組織対策、資金及び経営対策の7項目になります。しかもこの1つ1つの中に5つがあるので、会社全体になると差別化すべき対象は35項目にもなります。
3.これらをどのような考え方で差別化するか
この後必要になるのはこれら1つ1つをどのような考え方で差別化するか、差別化するときに欠かせない基本的な考え方が必要になります。これに役立つのが、ランチェスター法則の研究から出てきた「弱者の戦略ルール」になります。弱者の戦略を基本思想にし、一貫性を持って差別化に取り組むと経営効率が良くなるので、それにつれて業績が良くなります。しかし大事になるのは、これらをどうやってマスターするかになります。
4.学習の仕方は素質の違いによって異なる
近年大脳生理学の研究により、中学と高校時代に国語の成績が特別良かった人の学習方法と、国語の成績が思わしくなかった人の学習方法は違うことが解ってきました。国語の成績が特別良かった人は、本を読むのが有効な学習方法になります。これに対して国語の成績が思わしくなかった人は、別の方法を実行しないと学習成果が出ないのです。このCDは国語の成績が思わしくなかった人の差別力がある学習方法について説明しています。内容は博多特産の辛子めんたいこ同様辛口になっていますが、あなたの戦略実力を高めるのに役立ちます。
中学と高校時代に国語の成績が良くなかった人は、学習の差別化が必要!
第1章 業績の善し悪しは経営の差別化で決まる
- 競争条件が不利な会社は差別化が不可欠
- 実際に経営をするには経営システム作りが必要
- 経営を構成する大事な要因をウエイト付
- 利益性の原則をはっきりさせる
- 実行の手順をはっきりさせる
- ランチェスター法則をマスターする
- 実行手順のウエイト付と経営全体のウエイト付
第2章 経営システム作りと成果が出る迄の期間
- 経営戦略の研究を始めても実力が高まるには何年もかかる
- 経営システムを作り直すにはさらに何年もかかる
第3章 学習効果を決定付ける学習の公式
- 社長の素質をはっきりさせる
- a.社長の素質は業績で判断するしかない
- b.素質にはパレートの法則が成立
- c.100人中2番以下は弱者の学習戦略が必要になる
- 実践的で内容が良い教材を準備する
- a.社長によって必要な学習テーマの教材
- b.自社の経営規模に合った実践的な良い教材を揃える
- c.教材媒体の種類
- d.教材予算を準備する
- 自分に合った学習方法を考える
- a.学習に関連する4つの能力
- b.個人差が大きくなる学業成績
- c.3種類の学習方法
- 学習回数を多くする
- a.学習回数は素質とテーマによって異なる
- b.学習の日数を決める
- 10年続ければトップクラスの戦略実力が身につく
第4章 社長の戦略学習法
- 商工会議所のセミナーは社長用が少ない
- 成功した社長の体験談から経営原則を導き出す方法も難しい
- 成功した社長が話すDVDから経営原則を導き出す
- 仮説検証法のウソとホント
- 業績が悪くなる3つの原因
- 学習の差別化に役立つ戦略社長塾
- 道元の教え
- 理想の自分と今の自分が対話する時間を作る
- 最後の仕上げは経営計画書作りになる