営業中心・実行中心の経営計画の立て方CD
会計中心・経営分析中心をやめ、営業中心・戦略中心の経営計画書作りに変えると、誰でも良いものが早く作れるようになります。それを説明しているのがこのCD教材で、本格派用です。
1.何と何に計画を立てるか、計画の対象
実践的で真に役立つ計画書を作るのはまず初めに、何と何に計画を立てるか、計画を立てるときに「中心となる項目」をはっきりと決めなければなりません。もし計画を立てるべき項目が間違えば、後に続く作業は意味がないものになってしまいます。
会社は粗利益で生きており、その粗利益はお客からしか出ないのですから、お客を作るときに直接関係する、商品、営業地域、客層、営業方法、顧客維持、が計画の中心になります。しかもこれらが経営全体の80%を占めていますから、これらには特に力を入れるべきです。
2.どのような考え方で計画を立てるか
計画を立てるべき大事な項目が決まったあと、次はその項目に対して「どのような考え方」で計画を立てるか、計画の立て方や方法が必要になります。
その1番目は、利益性の善し悪しが根本的に決まる「利益性の原則」を、改めてはっきりさせることになります。これが、これまでの会計中心の計画書にはない、最も大きな特徴になっています。
2番目は、ランチェスター法則の研究から出てきた「弱者の戦略ルール」をベースにして目標を決めたり、方針を決めることになります。もし間違って強者の戦略で目標を決めたり方針を出すと、従業員1人当たりの粗利益が、1年に100万円~200万円も少なくなります。
3.どのようにまとめるか
計画書作りで苦労するのが、どのような方法で「まとめるか」になります。これは経営や業績と直接関係ある「経営の8大要因」を中心に、重点目標を経営計画のファイルセットに従って、①・・・、②・・・③、と箇条書でまとめていきます。こうするとはやくまとまるばかりか、実行に結び付きやすくなるので、役に立つ計画書になります。
4.従業員20人以下の会社は3カ月ごとの実行計画が有効
経営規模が小さい上に、商品の生産手順に資金をあまり使わない会社は、営業を中心に、しかも3カ月ごとの「実行計画」を応用すると、やるべき仕事がテキパキと片付きます。
経営分析がないので、会計がニガ手な人でもすぐ実行
経営計画の立て方・原則編
第1章 経営計画の歴史
- ドラッカーの提唱で始まった経営計画書作り
- 未だに続く会計中心の経営計画書作り
第2章 何と何に計画を立てるか
- 経営の全体像をはっきりつかむ
- 経営を構成する大事な要因をはっきりさせる
- 8大要因のウエイト付
第3章 利益性の原則と1位作り
- 粗利益に占める営業経費の割合
- 営業マンの作業内容をはっきりさせる
- 市場占有率の原則
- 株式上場企業で検証
- 1位効果が生じる4つの根拠
- 強いもの作りや1位作りの経営計画
第4章 実行の手順をはっきりさせる
- 実行手順とその内容
- 実行手順のウエイト付
- 竹田ビジネスチャート
経営計画の立て方・作業手順編
第1章 経営理念と将来計画
- 経営理念を定める
- 現状を分析して自社を客観的に知る他
第2章 商品計画の立て方
- 商品計画を立てる目的をはっきりさせる
- 現在の商品情報を集める
- 弱者の商品戦略ルールを再確認
- 力を入れる重点商品をはっきり決める
- 商品の幅や業種の幅をはっきり決める他
第3章 営業地域計画の立て方
- 集中効果によりプラス作業が発生
- 現在の地域情報を集める
- 強者の地域戦略と弱者の地域戦略
- 目標の決定。重点地域の決め方
- 営業範囲は狭くする
- 1位になれるだけの戦術力を投入する
- 地方から東京・大阪に進出するのは危険他
第4章 業界と客層計画の立て方
- 製造業と建設業の場合
- 卸売業と業務用の販売業の客層の決定
- 会社から個人に販売先を変える場合他
第5章 営業計画の立て方
- 製造業で完成品の販売は営業ルートの見直しが必要
- 1位の得意先を作る
- 販売戦術力の配分計画
- 新規開拓計画を立てる
第6章 顧客対応計画の立て方
- 顧客対応については社長が方針を示す
- お客に不便をかけたり二度手間をかけない
- 返品についての対応もはっきり方針を示す
- お客から好かれて気に入られるようにする
- お客が予想している以上の何かを実行する他
第7章 組織計画の立て方
- 組織を作る目的はお客を作ることにある
- 弱者の組織戦略を実行
- 重要度が高い仕事にはより多くの人を配分
- リーダーのタイプと役割
- 組織の階層を決める
- 従業員の教育計画を立てる
- 社長がインストラクターに
- 教育効果の公式他
第8章 資金計画と経営計画の立て方
- 資金配分と経費配分の目的をはっきりさせる
- 弱者の財務戦略
- 資金を多く使う業種とあまり使わない業種のやり方
- 経営分析をする
- 資金配分計画の立て方
- 資金調達計画の立て方
- 貸借対照表のまとめ
- 経費の配分計画の立て方
- 営業推進力に経費の80%を配分する他
第9章 売上高計画と利益計画の立て方
- 売上高計画は強いもの作りと一体にする
- 粗利益の計画も強いもの作りと一体にする
第10章 経営計画のまとめ方
- 規模が小さな会社は3カ月間の実行計画を立てる他
第11章 社長の実行向上計画の立て方
- 業績の98%は社長1人の実力で決まる
- 同業者100人中5番以内に入る
- 学習効果をはっきりさせる
- 社長には時間戦略の実行が必要他。