成功する事業相続の戦略
経営のやり方を、どのような方法で伝えるかが7割を占める。
ユダヤ人の事業相続法を知ると意外なヒントがつかめる。
創業社長が亡くなったあと二代目が後を継いだのはいいが、放漫経営のため7回忌の法事も迎えないうちに倒産してしまった。こういう話はよく聞きます。こうなったのでは、苦労して会社を育て上げた創業社長は浮かばれないでしょう。こうならないためには、早目の対策が必要になります。
1.事業継承のセミナーや本で説明されている内容をみると、ほとんどが相続税など税金の話になっています。
これも必要ですが、事業相続全体では30%もありません。これは「子供には魚を与えるな、釣り方を教えよ」の教訓が示すとおりです。
2.世界の中で、経営が1番上手なのはユダヤ人でしょう。
ユダヤ人は事業を興して成功する経営と「自分はなぜ経営に成功できたか」について、時間をかけてジックリと考えます。そして経営で最も大事と思われるものを、13項目に集約します。そのあと1項目ごとに、なぜこれが必要であるかを「ことこまかく」説明を加えるので、文章の量はビジネス書1冊分ぐらいになります。これがその人の成功哲学になるわけです。成功哲学が完成するとこれを子供に伝えるのですが、そのやり方はとても変わっています。
第1章 ユダヤ人の経営相続法
- 相続する大事な要因の明確化とウエイト付をする
- 財産の相続対策
- 何歳まで他社で経験を積ませるか
- 戦略知識と経営技術の相続対策
- ユダヤ人の経営相続法
- ユダヤ人の強さは考える日を持つことにある
- 経営原則をまとめる手順
第2章 弱者の戦略を伝える
- 経営を構成している大事な要因をはっきりさせる
- 利益性を決定付ける原則をはっきりさせる
- 戦略的1位になると利益性が特別良くなる
- 1位作りの実行手順と戦略
- 戦術社長は多いが戦略社長は少ない
- 強者の戦略と弱者の戦略
- 業績の何割が社長の経営実力で決まるか
- 実行力の高め方をまとめる
- 時間の使い方と質の高め方