営業経験が浅い人でも気楽にできる 新規開拓の意外なやり方
新規開拓をする場合に、無計画で実行すると誰がやっても厳しい断りが出るので、ほとんどの営業マンは新規開拓をとても嫌っています。もし新規開拓にノルマをかけて強制すると、中にはウツ病になったり会社を辞める人も出てきます。でも安心して下さい。この教材で説明している方法を実行すると、強いストレスを受ける率がグンと少なくなり、成功率も高くなります。
1.複数回訪問式の新規開拓法
1910年頃、新規開拓で「厳しい断り」を受けない方法を考え出したのが、リチャード・キャンベルです。キャンベルは生命保険の営業をしていたのですが、初回訪問で売り込みをすると、いつも厳しい断りを受けて困っていました。そこで思いついたのが次のやり方でした。それは初回訪問では売りの態度を一切出さず、見込客がどのような仕事をしていて、現在どのようなことに関心を持っているかなど、見込客の情報収集に力を入れます。このあと何日かたって再訪問し、前に集めた情報をもとに保険のプランを提案したところ、初回訪問で人間関係がある程度できていることもあり、厳しい断りが減った上に契約率も高まったというのです。この方法を再度訪問式の営業法と呼びます。
2.製造業や卸売業では4~5回の訪問が必要
私はこのやり方を、フランク・ベドガーの本によって知りました。企業調査会社に転職してほどなく、このやり方で新規開拓をしたところ3年後には九州で1位になれ、5年後には社内で1位になれました。キャンベルやベドガーは生命保険のため、2回目の訪問で契約をまとめようとしました。しかし製造業や卸売業など、一度取引が発生したら長く続く業種の場合は、4回~5回訪問して情報収集に力を入れるとともに、人間関係作りにも力を入れる必要があります。
3.社長か部長がインストラクターになり社内で研修
これらを説明しているのが、このDVDです。使い方は、まず営業担当者を「5人~7人」集めます。次は社長か実績のある部長がインストラクターになります。このあとDVDを15分位見たあと、一旦止めます。そして必要によりインストラクターが解説します。もちろん必要により模擬の訓練もします。こうしたあとで新規開拓の実行に移ると、経験が浅い人でも厳しい断りを受けなくなるばかりか、契約率も高まるので長続きするのです。
計画的に複数回訪問式を実行すると厳しい断りが少なくなる
第1章 新規開拓の基本原則
- はじめに
- 業種の違いで異なる営業方法
- A.継続取引型
- B.スポット型
- C.耐久消費財型
- 新規開拓の構成要因とウエイト付
- 1.アプローチの仕方
- 2.人間関係作りとニーズ調査の仕方
- 3.商品説明の仕方
- 4.契約をまとめる方法
- 営業力を決める公式
- 利益性の原則を押さえる
- 経営の目的は1位の地域作りにある
- 開拓は重点地域の中で実行
- 重点開拓地域の決め方
- 1位の販売先作りが優先
- 開拓先のリストを作る
第2章 新規開拓の実際
- a.新規開拓の4大要因
- b.商品契約の大原則
- 初回訪問で売れば必ず断られる
- 強者の戦術と弱者の戦術
- a.強者の戦術
- b.弱者の戦術
- 受付で断られないアプローチの仕方
- 1.自分の方から先に断わるトーク
- 2.社長と会えたときのトークの内容
- 3.関心事やめずらしいものを探す
- 4.お礼のはがきを出す
- 2回目は経営を始めたキッカケを開く
- 1.社長の苦労話しを聞く
- 2.ニーズの確認と競争相手を聞く
- 3回目は経営戦略の研究を聞く
- 4回目で商品説明をする
- 5・8、2・8の法則
- 会社向けのスポット型は2回訪問で
- 1回目。アプローチの仕方
- 2回目。面会の予約をとり訪問する