税理士業、社会保険労務士業、弁護士業、ホームページ制作など知識を中心にした業種では、新しいお客作りに講演が有効です。
私は34歳のとき得意先サービスの一環として、危ない会社の見分け方を始め、40年間で4300回を上回る講演をしました。今振り返ってみると、講演をしたことがとても役立っています。
その1つ目は講演がきっかけとなり、新しいお客が何社もできたことです。
2つ目は、講演をするとそのテーマについては何回も何回も考えるのでとても詳しくなり、書店ルートで20冊の本が出版できたことです。これによって人生の流れが大きく変わりました。しかし初めから順調に進んだわけではありません。
20回迄はひどくアガッてガタガタになり、途中で辞めようと何回も思いました。それでも気を取り直して講演を続け、200回近くなったとき「将来講演が本業になるのではないか」と予感がしました。そこでどうすればもっと上手に講演をすることができるか、本格的に研究することにしました。
まず1番目は、ダイヤモンド社から出版されていた、デールカーネギーの「話し方教室」の本をアナウンサーに朗読してもらい、これを何回も聞きました。
まず1番目は、ダイヤモンド社から出版されていた、デールカーネギーの「話し方教室」の本をアナウンサーに朗読してもらい、これを何回も聞きました。
この本は役立ちましたが、内容は5分とか10分のスピーチ用になっているため、2時間とか3時間の講演用には今1つ足りないものがありました。
2番目は、福岡市で開かれている話し方教室に参加することでした。
しかしまともなものではなく、全く役に立ちませんでした。このあとどうすればよいかについて考えていたとき、あることを思いついたのです。
それは商工会議所の講演担当者を初めとして、銀行の研修部長に対してアンケート調査をすることでした。アンケートの内容は「良い講師とはどういう人で、悪い講師とはどういう人でしょうか」というものでした。アンケートは35通程出しましたが、知り合いの人ばかりだったのでほとんどがもどってきました。
もどってきたアンケートは当時流行していた、KJ法によって大事な要点を探し出すことにしました。その結果講演を構成する最も大事な要因は「3つ」あることが解りました。この3つのレベルを高めれば、評判が良い講師になれます。それと同時に良い講師10の要因と、悪い講師10の要因も整理できました。
さらにその後研究を続け、最も大きな課題であったアガリをやわらげる方法も解ったことで、講演がグンとやりやすくなったのです。このDVDでは、これらについて説明しているので、今から講演をしてみようと考えている人やこれまで何回か講演をした方には、4300回の体験から導き出したものがお役に立ちます。
第1章 講演の基本原則
- 講演を構成する大事な要因とウエイト付
- 講演者の実力分類5つのタイプ
- 話し方の種類。5分間スピーチ、30分間スピーチ、90分以上の講演
第2章 聞き手を引きつける話しの仕方
- 良い話し方10の要因
- 悪い話し方10の要因
- アガリが起きる3大原因
- アガリの減少対策
- 出だし用に定形話題を決めておく
- 詳しいテキストを作る
- 話に変化を持たせる
- 適度なユーモアを入れる
- まとめ
第3章 話すテーマの決め方
- 役に立つ話の内容10の条件
- 悪い話しの内容10の条件
- 弱者の講演テーマ戦略
- 講演テーマの決め方
第4章 話す内容の高め方
- テーマの全体像を押さえ直す
- 語源を確かめる
- 法則や分析法は大本を確かめる
- 自分のテーマに関する本とCDで研究
- 詳しいテキストを作る
- 100回迄は1つのテーマでやり通す
- 新しいテーマは今までの中から決める
- 講演の営業対策。PR対策
- 全体のまとめ