商品が弱かったり負けていたのでは業績は良くなりません。競争力がある強い商品作りや新商品開発の原則が分かる。
会社と呼ばれる組織体は、粗利益をエネルギー源にして生きています。その粗利益を作り出す唯一の手段は、商品になります。そのため競争力がある強い商品や、競争力がある強い有料サービスを持っていると、お客が作りやすくなることから、従業員1人当たりの経常利益が、業界平均の2倍~3倍多くなります。この状態が5年~6年続くと、従業員1人当たりの自己資本が多くなるので、経営がグンとやりやすくなります。逆に商品が弱いと競争に負けるので、業績が悪くなります。
1.無から有は生じることはないように多くの競争相手がいる中、競争力がある強い商品や有料のサービスを作って業績を良くするには、社長や後継者が商品戦略をきちんと学習し、同業者100人中3番以内に入るようにしなければなりません。
これに役立つのが、ランチェスター法則を応用した弱者必勝の商品戦略で、これは13項目で構成されています。経営計画を立てるとき、この13項目をもとにまとめると、内容の良いものができます。
2.競争力がある強い商品を作るときに忘れてはならないのが、商品のライフサイクル原則です。
どんなに売れている商品でもやがて伸びが止まり、その後衰退していきます。衰退期に入った商品を改良したり合理化するのは、効果的な方法ではありません。経営計画を立てるとき必要になるのが、ライフサイクルの原則による商品のチェックになります。
3.業歴が古くなると主力商品が衰退期に入り、売上が低下する会社が出てきます。
放置しておくとジリ貧になり、やがて経営が続けられなくなる日が必ずやってきます。これに対応するには、新商品の開発や場合によっては業種転換も必要になります。ところが新商品開発や業種転換の成功率は3%以下と、とても低くなっています。この解決に役立つのが新着想による新商品開発の成功戦略で、この中心となる要因は3つあります。この3つの要因に照らしてチェックすると、大失敗が防げます。商品が弱かったら業績は悪くなります。この教材は従業員100人以下を対象にまとめているので、100人以下の社長に役立ちます。
第1章 経営の基本原則
- 中小企業の利益実態
- 経営の全体像を確認
- 経営システムと構成要因
- 利益性の原則を確認
- 実行の手順をはっきりさせる
- ランチェスター法則
- シミュレーション
- 2種類の商品戦略
第2章 強者の商品戦略
- 強者の戦略・概念(コンセプト)
- 強者商品戦略
第3章 弱者の商品戦略
- 1位の商品作りに強い願望を持つ
- 強い会社の商品を攻撃目的にしない
- 強い会社と違った商品を決める
- 市場規模が小さな商品で1位を目ざす
- 1位の商品目標は商品を細分化して検討
- 特徴のある商品を重視
- 商品の幅や数は少なくする
- 1位を目ざす重点目標の数は1つに絞る
- 1位の商品を作るには必勝の戦術力が必要
- 社長は忍耐力を強くする
- 社長は朝型を中心に時間戦略を実行
- 強い会社に商品情報を流さない
- 弱者は調子に乗らない
第4章 商品のライフサイクル
- 商品のライフサイクル
- 代替商品の出現
- 小売業や飲食店は立地にライフサイクルが
- 原価漸減の法則
第5章 ポートフォリオ戦略PPM
- 商品の戦略的管理
- 卸売業・業務用の販売業は地域管理に応用
- 商品数が少ない場合の管理方法
第6章 新商品開発の進め方
- 業種転換の成功は3%
- 弱者の新商品開発戦略
- 新商品開発のマトリックマス
- 新商品開発の失敗例
- 新商品開発の進め方
- 新商品の価格の決め方
- 新商品の販売方法
録音スタジオによる撮影のため、画質、音質ともに良好です。社長、後継者、リーダーの戦略学習用教材に役立ちます。